住処でもある、監督室とは名ばかりの元用具室のベッドの上。
「達海、おまえ疲れてんだろ⋯⋯?」
「だからこそ、でしょ」
種の保存本能がどうだとか、もっともらしい学説があるらしいけれど、そんな、頭で考えて導きだされる理由付けなんて目下の現実の前ではどうでも良くて。
求める欲のまま既に形を変えつつある下肢を押しつければ、しょうがないヤツだなと赦しを施す慈愛の笑みに迎えられた。
なあ。
俺にとっておまえは癒しなんだよ、後藤。
2012.02.29 終/2018.11.05 微修正
2012.02.29 終/2018.11.05 微修正